同級の友達と同じように生活できることは困難と言われたが
平成16年2月、寒空の中、すべての夢をうばられたような悲壮な表情の私たち夫婦と、どこか落ち着きのなく、その手をしっかりと握っていなければどこか走り去って行きそうな3才2か月の長男が4つ目の病院をあとにします。
長男に対するそれぞれの医師の診断は全て「広汎性発達障害」、俗に言う。自閉症です。
当時の長男は発語が殆どなく、視線も合わず言葉でのコミュニケーション力は皆無、また固有のキャラクターへの執着が強く、変化をきらい、何かあればパニックの連続、医師からは「今後同級の友達と同じように生活できることは困難」とも宣告されており、悲しみや苦しみ、絶望、子に対する申し訳なさ・・・・・。人生の中でこんなに心が苦しかったことはありません。
その2カ月後、わらをも掴む気持ちで知人の紹介により本クリニックに参加させていただきました。その初日、「この子は自閉症ではない。もしそうであっても超軽度の子だから安心しなさい。」との先生の言葉が・・・。
その後泣きわめき手を付けられない長男を先生が一喝!その後は少しの時間でしたがクリニックのプログラムに参加することができました。
その途中、他の参加者を見ていると、個人差はありますがみんな落ち着いて一生懸命に取り組んでいます。その状況に、長男も「あんなふうに出来るようになるかもしれない。」と僅かな希望の光を感じました。
その日即座にクリニックに入会させていただき、先生のご指導のとおり、それ以降の生活スタイルを一変させました。
入会当初は多動が激しく十分な参加とは言い難いものでしたが、半年を過ぎたころから表情も豊かになり、言葉でのコミュニケーション力がつき始めたのと歩調を合わせるように、激しかった動きも落ち着き始め、入会後1年過ぎたあたりから飛躍的な伸びを示し始めました。
入会後2年半経過した小学校の入学時検診では、私たちが検診後不安になり校長先生等とお話をさせていただきましたが、「見ていた感じでは特に異常はなかったですよ。今後なにかあればご相談に応じます」との話を頂くことができました。
その後小学校に入学し、担任の先生やクラスメイトにも恵まれ、特に大きなトラブルを起こすこと(巻き込まれること)もなく、現在は小学校4年生(9歳)。週2回のサッカーと週1回のスイミング、週末のソフトボールなどいろいろなスポーツを行いながらクラスメイトと毎日楽しい学校生活を送っています。
私たちは、長男に対し「18歳までにはしっかりとした社会性を持たせる。」という目標を持ってゆっくりと語りかけてます。未だ課題は山積みしておりますが、今後も先生方のご指導のもと、目標を見据えながら親子二人三脚で頑張っていきたいと思っています。
熊本県荒尾市 S.N
子育てが暗いトンネルを抜け、希望に満ちたものに
焦り、葛藤、悲しみ・・・私はそのような気持ちを抱え、苦悩の子育てをしていました。
我が子は超早産超低出生体重児です。成長発達を促す為様々な相談機関や療育に足を運びましたが、これといった成果がありません。
何か良い手だてはないものか・・・そんな時出会ったのが、こちらのクリニックです。
初めは、正直、半信半疑でした。巧技台を使った運動で、発達がどう促されるのか・・・と。
しかしそれは、確かな理論に基づいた実践で、まさに『目からうろこ』でした。たった一度の参加で劇的にできるようになったことが増え、不安な気持ちは一気に吹き飛びました。
子どもの成長に、初めて手応えを感じることができたのです。
それまでの子育てでは辛い思いばかりでしたので、あのときの喜びは筆舌に尽くしがたいものがあります。
子どもの発達の可能性を信じることができるようになり、親として子どもへのかかわり方も変えることができました。親の明るい気持ちが子どもを明るくし、子どもが何事にも前向きに取り組めるようになったのです。
その時から私の子育ては暗いトンネルを抜け、希望に満ちたものになりました。
現在、我が子の成長発達は一足飛びというわけにはいきませんが、継続してクリニックに参加することで、少しづつ、でも確かな変化があります。
スタッフの先生方の熱意と愛情に支えられ、また共に頑張る親同士が互いに励まし支え合い、息の長い努力ができています。このような素敵な場に、そしてよい仲間に出会えたことが本当にありがたいことだと思っています。
根気はいりますが、数年先に大きな花を咲かせてくれることを信じて、この先も急がず休まず気長に腰を据えて取り組んでいこうと思っています。子どもの成長した姿を楽しみに。
滋賀県高島市 Y.U
やっと気持ちが通じた・・・
わが家の長男は3才になった頃、アルファベットや数字は読めるのに、パパ、ママがわからない子でした。
言葉の遅れと多動が目立ったので病院や療育機関を含め5人の先生に診てもらいました。
「正常範囲内。ほうっといても将来普通になる」「高機能自閉症」「ADHDの可能性あり 言語療法を」行く先々でいろいろな診断結果がでましたが、では私は親としてどうすればよいのか。どういう事に気をつければ症状が改善されるのかという事は教えてくれませんでした。
すすめられるがまま1年半、市の療育に通い、集団生活の練習、親の声かけのしかたなどを勉強しました。
その間、発音の悪さや手先の不器用さ、運動の苦手さなどが目立ち始め、療育とよばれるものに限界を感じながらも市の療育を受ける以外方法がないと思っていたので必死にしがみついていました。
なので4歳8カ月で引越ししてきた太宰府には療育機関がないと知り途方にくれました。
明らかにコミュニケーションの苦手な息子が、これから直面するであろう困難を想像するといてもたってもいられず、あちこちに相談しました。
その中で一番親身でかつ具体的な答えを示してくださったのが小関先生でした。
最初の相談のお電話で、ずっと抱えていた謎がすべて解け、家庭内でやるべき事がはっきりとわかったのです。
そして1度目のクリニックの参加で効果を実感できました。
息子は自分の考えを言葉に変換する事が苦手で、時間がかかったりあきらめてしまう事が多かったのに、以前よりスムーズに言葉が出るようになりました。
たくさん話しかけてきてくれて、気持ちを伝えてきました。やっと気持ちが通じた・・・あの時の喜びは一生忘れないでしょう。
通っていた保育園の先生からも「話したくてたまらないみたいです。本当に効果があるんですね。」と言われました。
2度目のクリニックではえんぴつが持てるようになりました。
入会して半年。まだ2回しか参加していませんが、次のクリニックではどんな変化をみせてくれるのかとても楽しみです。
太宰府市 Y.N